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Channel: カウンセラー消防団員出動します!
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テレビドラマ「HEAT」について

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消防団員の高齢化や減少対策に総務庁消防庁をはじめ関係機関は頭を悩ませております。

そのような時勢にテレビ局や番組製作会社の売り込みに飛びついてしまった形で

特別協力として、「総務省消防庁」 「東京消防庁」 「八王子市」が名を連ねた

HEATと言う番組が関西テレビ・フジテレビ系列で放映されています。

この記事を御覧の皆様にはいらっしゃらないと思いますが

特別協力として消防機関が挙げられていることから

「これが東京の消防団に近いものである」と、勘違いしないでください。

東京23区(特別区)の消防団は各消防署毎に設置されていますが、

多摩地区や島嶼部では、市町村毎に消防団が設置されています。

この点は番組と同じです。

但し、

「入れてください」

「はい、どうぞ」

と、簡単に入れる訳ではないことを承知しておいてください。

消防団員は非常勤特別職の地方公務員になりますので、

入団するには所定の手続きが必要となります。

その為の時間も必要となる訳です。


また、消防団員になったからと言って

火災発生時に必ず出動しなければならない訳でもありません。

自分自身の仕事や学校があるならば、それを優先出来ます。

消防団は報酬がありますが、あくまでもボランティアなので

本業を犠牲にしてまでの活動は、通常ではありません。


また、いくら消防署の到着が遅くても、延焼中の建物に入るのはやめましょう。

番組のようにバックドラフトに遭遇した場合、

あのような状態では、気道熱傷などで重傷や死に至ることもあります。

バックドラフトに遭わなくても、煙で方向感覚を失ったり、酸欠になる可能性は十分にあります。

もちろん、多摩地区の消防団では防火被服を完全に着装しても

延焼中の建物に入ることはないはずですから、安心してください。

多分、他の消防団でも同じだと思います。


昔の消防団は酒飲みのイメージが強いですが、

そのような風習は段々と少なくなっています。

また、そのような風習を無くす改革を行っている消防団もあります。

日本の殆どの市町村に消防団は設置されていますので、

是非、一度でも構いませんので、

お住まい、お勤め、通学先の消防団に興味を持ってください。

運動神経が悪くても消防団員は務まります。

今、必要なのは

あなたの熱意

です。

どうか、ドラマの世界で終わらせずに、皆さん自身の目で消防団を確かめてください。

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