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心肺蘇生の講習は当面の間は変わりませんので御安心を

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イメージ 1こんにちは、広報の有本です。皆さん、応急手当の講習は受けられましたか?ニュースで「心肺蘇生方法の新しい基準が公表された」と報道されております。新しい基準に見直されたのは「心肺蘇生をより効率的に実施する」ことが目的なのです。しかし、これは医師や応急手当の指導者に対する情報と考えて戴いて構いません。これから新しい基準に対しての講習内容が検討されますので、。この新しい基準に沿った講習が開催されるまで間があります。また、既に受講されていらっしゃる皆さんが覚えて頂いたことが使えなくなったり、誤りとなることはありませんので、これからも必要とおれば自信を持って心肺蘇生を実施して下さい。続いて、新しい基準についての情報を簡単に説明致します。

「平成22年10日19日(火)に日本救急医療財団および日本蘇生協議会で構成するガイドライン作成合同委員会は、国際蘇生連絡委員会(ILCOR)が作成した2010 Consensus on Science with Treatment Recommendations (CoSTR)に基づいて作成中のJRC(日本版)ガイドライン2010のドラフト版を各ホームページ([ 日本蘇生協議会のホームページ(http://jrc.umin.ac.jp/)および日本救急医療財団のホームページ(http://www.qqzaidan.jp/)にて公表」の報道と情報公開がされておりますが、当面の間は講習会での受講内容の変化はありません。
この新しく示されたガイドラインに対して、どの様な講習内容にするかについてを別途関係機関にて協議検討し周知してから、新しいガイドラインに沿った講習会が開催されます。

以下に公表されたガイドライン2010(10月19日発表)のもっとも重要なポイントについて掲載致します。
尚、基本的な推奨内容については、後日(公表時期は未定)に公表する予定の完成版と大きく異なることはありませんが、少なくとも以下の点にご注意ください。
  引用文献は省略されています。
  文言の一部を変更することがあります。
・訓練を受けていない救助者は、119番通報をして通信指令員の指示を仰ぐべきである。一方、通信指令員は訓練を受けていない救助者に対して電話で胸骨圧迫のみのCPRを指導するべきである。

・救助者は、反応がみられず、呼吸をしていない、あるいは死戦期呼吸のある傷病者に対してはただちにCPRを開始するべきである。死戦期呼吸とは心停止を示唆する以上な呼吸である。死戦期呼吸を認める場合もCPRの開始を遅らせるべきではない。

・心停止と判断した場合、救助者は気道確保や人工呼吸より先に胸骨圧迫からCPRを開始する。

・すべての救助者は、訓練の有無にかかわらず、心停止の傷病者に対して胸骨圧迫を実施するべきである。

・質の高い胸骨圧迫を行うことの重要性がさらに強調された。救助者は少なくても5僂凌爾気如1分間あたり少なくとも100回のテンポで胸骨圧迫を行い、胸骨圧迫解除時には完全に胸郭を元に戻す。胸骨圧迫の中断を最小にするべきである。

・訓練を受けた救助者は、胸骨圧迫と人工呼吸を30:2の比で行うことが推奨される。

大きな変更点として
『訓練を受けていない者はCPR方法のアドバイスを受ける』と自信がなければCPR方法について消防のアドバイスを電話で受けることで確実な実施を期するようになりました。
『心停止時には気道確保や人工呼吸よりも胸骨圧迫が優先される』と胸骨圧迫の重要性を優先度として示されました。
『胸骨圧迫は5儖幣紊凌爾気如■永間に100回以上のテンポで実施』と胸骨圧迫の深さ・テンポを「○○以上」とすることで範囲の限定をある程度取り除きCPRの垣根を低くしました。

意外にも変更が無かった点として
『訓練を受けた者は従来どおり30対2の人工呼吸を推奨』と言う形で人工呼吸が残りました。

最後にCPR実施の流れについて掲載致します。
イメージ 2
《出典「JRC(日本版)ガイドライン2010(ドラフト版)」》
御覧のとおり、その流れは殆ど変化が無いと言って構わないでしょう。

お詫び
記事掲載当初はコメント可となっておりましたが、消防広報掲示板ではコメント不可で公開をしておりますので 10月30日午前9時30分をもってコメント不可に修正致しました。
「オカちゃん 様」「まみざわ 様」のコメントにつきましては、コメント可の記事にコメントを転載させて戴きました。
コメントをお寄せ頂いた皆様には不手際をお詫び致します。

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